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ご挨拶

難波範行先生 写真
難波 範行 Noriyuki Namba 
鳥取大学医学部 周産期・小児医学分野 教授

鳥取大学医学部周産期・小児医学分野のホームページをご覧いただきありがとうございます。
 2019年9月1日に鳥取大学医学部小児科学教室(現:鳥取大学医学部統合内科医学講座周産期・小児医学分野)の第五代教授を拝命いたしました難波範行と申します。
 私は岡山大学を卒業後、岡山大学、千葉大学、Washington University in St. Louis、大阪大学で一般小児科学、新生児学、分子細胞生物学、糖尿病学、骨代謝学、小児内分泌学を学び、内分泌学、成長障害、カルシウム・リン代謝、骨系統疾患を専門としております。高度な専門診療を行うと同時に、患者さん一人ひとりのプロブレム(困りごと)に真摯かつ総合的に向き合うことを心がけてまいりました。鳥取大学におきましても地域のこどもたちに常に最善の医療を提供すべく、教室員とともに精進していきたいと思います。

すべてのこどもに最善の医療を
 私たちは、すべてのこどもと家族の健康と未来のため、「すべてのこどもに最善の医療を」提供します。
小児医療の充実
 鳥取大学小児科学教室は1946年の開講以来70年を超える歴史を持ち、鳥取県下および山陰を中心とした地域の小児医療を支えてきました。多種多様な小児疾患に対応し、小児の心身の健やかな成育をはかるため、小児科の各領域の専門グループ(内分泌、腎臓、消化器・アレルギー、循環器、新生児、血液・腫瘍)、脳神経小児科、総合周産期母子医療センター、救命救急センター、さらには地域の基幹病院や診療所と密接に連携し、小児を全人的に診ることで、小児医療のさらなる充実に貢献していきたいと思います。
小児医学の推進
 最善の医療は絶え間なく進歩しています。小児医療・小児医学の進歩を取り入れ、さらには少しでも進歩に貢献できるように、私たちも絶え間なく研鑽を続けます。また、鳥取大学小児科学教室では先輩の諸先生方のご尽力により、小児肝疾患、小児内分泌疾患を中心に独自の成果を発信してきました。この伝統をふまえ、臨床的な問題を生命科学の視点から十分に考察することにより、根本的な治療の開発を目指します。
・art(小児医療)とscience(小児医学)の融合
 どんなに良い医療であっても、それを行うことが困難であったり、大変な努力を要するものであれば、必ずしも最善とは言えません。患者・家族との信頼関係を築き、こどもの身体、心理、そして発育の全体像を把握し、常に「疾病を診るだけではなく、患者とその家族、さらには心理社会環境をみる」ことで、一人ひとりのこどもが成長・発達のポテンシャルを最大限に発揮できるように努力します。
地域医療の充実
 地域医療あっての先進医療です。小児のプライマリ・ケア、救急医療、予防医療、育児支援、育児過誤への対応などはすべて地域に根ざした医療であり、鳥取大学医学部統合内科医学講座周産期・小児医学分野として取り組むべき新たな課題は常にこの中にあると考えています。また、私たちの取り組みを広く知っていただくことで、必ず新たな視点が生まれると信じています。地域医療との連携をより活発・緊密にし、地域の「すべてのこどもに最善の医療を」届けることで、こどもたちの明日を支えます。
手厚いキャリア形成支援
 小児科医一人ひとりがやりがい・充実感を感じながら働いてこそ、より良い小児医療・小児医学を生み出せると信じています。ライフスタイルや人生の様々な段階(子育て、自分・家族の病気、親の介護など)によって、ワーク・ライフ・バランスは刻々と変化していきますが、その時々に応じて、チームとして働きやすい環境を整えていきたいと思います。そして、小児科医一人ひとりがキャリアや人生の展望・夢を実現できるように手厚くサポートします。
プロフェッショナリズムを備えた小児科医の育成
 最善の医療を提供し続けるには、未来を担う人材の育成も必須です。医療者としてのプロフェッショナリズム、すなわちExcellence(卓越性)、Humanism(人間性)、Altruism(利他主義)、Accoutability(説明責任)(Stern DT, 2006)を備えた、次世代の小児医療・小児医学のリーダーを育てたいと思います。

こどもたちに明るい未来を届けるため、私たちとともに新しい小児医療・小児医学を創りませんか!